ベレー帽の被り方の基本は、フチを内側に折り込んでからおでこ側(前)からかぶり、余った布を後ろへ流して重心を後ろに置くことです。そのうえで、深さ(浅め・深め)と傾き(後ろ・斜め)を顔型や髪型に合わせて調整すると、ふくらみが悪目立ちせず自然に収まります。この記事では、基本の4ステップ、5つの被り方の早見表、顔型・髪型・前髪別のコツ、40代・50代とメンズの被り方、秋冬のコーデ、サイズの選び方とずれない工夫までを順に解説します。
この記事の要点
- 基本は「フチを内側に折り込む→前からかぶる→余りを後ろへ流す」。頭の真上にまっすぐのせると、ふくらみが四方に広がって「きのこ」のように見えやすくなります。
- 前後は、タグや内側の縫い目、サイズ調節の紐・テープがある側を後ろにするのが一般的です。
- 丸顔は浅めにのせてトップに高さを、面長は深めにかぶって余りを後ろか横へ。顔型によって深さとふくらみの位置を変えます。
- 40代・50代は、ふくらみを後ろか片側に流し、前髪を流すか内側に入れて額を少し見せると、幼く見えにくくなります。
- サイズは眉の少し上・耳の上・後頭部の出っ張りを通る一周で測り、調節紐があればかぶってから絞るとずれにくくなります。
ベレー帽の被り方の基本 — かぶる前の確認と4ステップ
ベレー帽は、つばのない平たく丸い帽子です。形が決まっていないぶん、同じ帽子でもかぶり方しだいで見え方が大きく変わります。まずは、どの被り方にも共通する手順から押さえましょう。
かぶる前に:前後を確かめる
ベレー帽にも前後があります。多くの場合、タグや内側の縫い目、サイズ調節の紐やテープがある側が後ろです。前後が逆だと、ふくらみの出方が不自然になったり、かぶり心地が落ち着かなかったりします。目印が見当たらない帽子は、鏡の前でいちばん自然に頭に沿う向きを確かめ、その向きを前と決めておくと毎回迷いません。
基本の4ステップ
- フチを内側に折り込む:かぶり口に縁(フチ)があるタイプは、内側に折り込んでおくと輪郭がすっきりします。両手をかぶり口に入れ、内側を軽く広げます。
- おでこ側から前にかぶる:前側の縁を、おでこの生え際あたりに当てます。後ろから引っぱってかぶると前髪が崩れ、深さも決まりにくくなります。
- 余った布を後ろへ流す:前の縁を当てたまま、帽体を後頭部へなでつけるように下ろします。重心が後ろにくると、横から見たときに自然な丸みになります。
- 深さとふくらみの位置を整える:鏡で正面と横を見ながら、前の深さと、ふくらみを後ろに置くか片側に寄せるかを決めます。

「きのこ」「浮く」を防ぐチェックポイント
| 気になる見え方 | よくある原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| きのこのように丸く広がる | 頭の真上にまっすぐのせている | 余った布を後ろか片側に流し、頭の形に沿わせる |
| 帽子だけ浮いて見える | 浅すぎる、またはサイズが大きい | 前の縁を生え際まで下ろす。調節紐があれば軽く絞る |
| かぶった感が強く重たい | 眉にかかるほど深い | 前の縁を指1本分ほど上げ、額を少し見せる |
| 時間がたつと前に落ちてくる | 重心が前にある | 後頭部側を深めにして、ふくらみを後ろへ移す |
ベレー帽の被り方5種類 — 印象と手順の早見表
基本の形ができたら、深さと傾きを変えて印象を調整します。初めてなら「後ろ倒し」から始め、慣れてきたら斜めやフラットを試すと失敗が少なく済みます。
| 被り方 | 手順のポイント | 見え方 | 合わせやすい顔型・髪型 |
|---|---|---|---|
| 後ろ倒し(基本) | 前の縁を生え際に当て、ふくらみを後頭部へ流す | 自然で落ち着いた印象。どの装いにもなじむ | 顔型を問わない。初めての人に |
| 浅め | 頭頂部寄りにのせ、髪を多めに見せる | 軽やかでカジュアル | 丸顔、ショートヘア、春夏の装い |
| 深め | 前の縁を眉の少し上まで下ろし、耳の上まで包む | 顔まわりが引き締まり、落ち着いた印象 | 面長、逆三角、秋冬の装い |
| 斜め(サイド寄せ) | ふくらみを左右どちらかに寄せ、寄せた側をやや深めにする | 華やかでこなれた印象 | ベース型、分け目のある髪型 |
| フラット | ふくらみを後ろへ引いて平らにならし、頭に沿わせる | すっきりと知的。甘さが抑えられる | メンズ、きれいめの装い |
斜めにかぶるときは、前髪の流れと同じ向きに傾けると、髪と帽子の線がつながって自然に見えやすくなります。どの被り方でも、最後に横から見て「ふくらみが真上ではなく後ろか横にあるか」を確かめるのが仕上げのポイントです。
顔型別・ベレー帽が似合うかぶり方
「ベレー帽が似合わない」と感じる原因の多くは、帽子そのものではなく、ふくらみの位置と深さが顔の形に合っていないことにあります。顔型ごとの調整の方向は次のとおりです。
| 顔型 | かぶり方 | 選ぶときの目安 |
|---|---|---|
| 丸顔 | 浅めにのせて額を少し見せ、後ろへ倒してトップに高さを出す。縦のラインを足すイメージで | 形を保ちやすいハリのある生地。ぺたんと平たいものは避ける |
| 面長 | 前髪に少しかかる深さでかぶり、余りは後ろか横へ流して高さを抑える | 柔らかく、高さが出にくいもの |
| ベース型(四角顔) | ボリュームを残したまま斜めに倒し、サイドの髪を少し残してエラまわりをぼかす | ほどよくふくらみのあるもの |
| 逆三角 | 丸みをつぶしすぎず、深めにかぶって額の広さを抑える | 小ぶりで形がきれいに残るもの |
| たまご型 | どの被り方もなじみやすい。服の雰囲気に合わせて深さを選ぶ | 好みの形でよい |
髪型・前髪別のベレー帽のかぶり方
髪の長さ別
- ショート:前は浅く、後ろは深く。耳を出すか片耳だけ髪をかけると、首まわりがすっきり見えます。
- ボブ:帽子の丸みと毛先の丸みが重なると重たく見えるので、毛先に軽く動きをつけます。深めにかぶってサイドの髪で耳を隠すと、落ち着いた雰囲気に。
- ミディアム〜ロング:おろすなら毛先を軽く巻いて重さを逃がします。低い位置でひとつ結びやシニヨンにまとめると、帽子と髪のボリュームが分散して上品にまとまります。
- まとめ髪:高い位置のお団子はベレー帽と重なってしまうため、耳より下の位置でまとめます。後れ毛を少し残すと、帽子となじみやすくなります。
前髪あり・なしで変わるポイント
- 前髪あり:まっすぐかぶると幼く見えやすいので、少し斜めに傾けます。量が多い場合は一部を帽子の内側に入れ、見える前髪を軽くします。
- 前髪なし・おでこを出す:大人っぽく見えやすい組み合わせです。前の縁を生え際に沿わせ、分け目の位置に合わせて傾けます。
- 長めの前髪:前髪ごと内側に入れて額を見せるか、サイドに流して縁の下から少しのぞかせます。
40代・50代のベレー帽の被り方 — 幼く見せない4つのコツ
年齢を重ねてからベレー帽をかぶるときに気になるのは、「子どもっぽく見えないか」「頑張りすぎに見えないか」という点でしょう。分かれ目になるのは、丸みの見せ方と色の選び方です。
- 丸みを真上に出さない:ふくらみを後ろか片側に流し、横から見たシルエットを低めに整えます。まんまるに見えるほど幼い印象に寄ります。
- 額を少し見せる:前髪を流すか内側に入れて額をのぞかせると、顔まわりが明るく見えます。
- 色を髪か服とつなげる:髪色や服と同系の色、または深い藍や紺のような落ち着いた色を選ぶと、帽子だけが浮きません。グレイヘアには、深い色のベレー帽が髪の明るさを引き立てます。
- 服はきちんと感のあるものに:シャツ、ジャケット、ロングコートなどと合わせると、ベレー帽の甘さがほどよく中和されます。柄物や飾りの多い服と重ねるのは避け、主役は帽子ひとつに絞ります。
メンズのベレー帽の被り方とコーデ
メンズのベレー帽は、ふくらみを抑えて平らに見せると取り入れやすくなります。基本の手順は同じで、違いは深さと丸みの残し方です。
メンズの被り方のコツ
- 深さは、おでこの生え際が少し見える程度を目安にする
- ふくらみは後ろへ引いて平らにならすか、片側の耳の上へ寄せて傾ける
- 短髪なら耳を出し、長めの髪は襟足を少し出して帽子の輪郭と髪をつなげる
「ダサい」「似合わない」と感じるときの見直し方
原因として多いのは、①頭の真上に丸くのせている、②帽子が頭に対して小さく浅い、③服がスポーツ寄りのアイテムばかりで帽子とテイストがずれている、の3つです。①は後ろへ流してフラットに、②はサイズを見直すか深めにかぶり直し、③はシャツやニット、ジャケットなど襟元のきちんとした服を1点入れると整います。
メンズコーデの組み立て方
- 白シャツ×チノパン:深い藍のベレー帽をのせ、全身の色数を3色ほどに絞ると、帽子が自然になじみます。
- ニット×ウールのパンツ:首元に厚みが出る秋冬は、ベレー帽もやや深めにかぶると上下のバランスがとれます。
- ジャケットスタイル:かっちりした装いの外し役として、フラットにかぶります。
シャツや帽子を含めたメンズの藍染アイテムの選び方は藍染の服 メンズ特集で紹介しています。
秋冬のベレー帽コーデと季節の合わせ方
ベレー帽の出番がいちばん増えるのは、重ね着の多い秋冬です。首元や肩まわりにボリュームが出るぶん、帽子とのバランスの取り方がポイントになります。
- コート:ロングコートには深めにかぶって頭まわりをコンパクトにし、コートの縦に長いシルエットを生かします。ショート丈のアウターなら、浅めにのせて軽さを出します。
- タートルネック・ニット:首元が詰まる服には、ふくらみを後ろに流したフラット寄りの被り方が好相性です。合わせ方はタートルネックの選び方と秋冬の着こなしも参考にしてください。
- ストール・マフラー:巻き物を使う日は首元にボリュームが集まるので、ベレー帽は深めにしてコンパクトにまとめます。巻き方はストールの巻き方で紹介しています。
春夏にかぶるなら
ベレー帽は秋冬だけの帽子ではありません。春夏は薄手で通気のよい素材を選び、浅めにのせて軽く見せると季節から浮きにくくなります。濃い色より淡いブルーのような明るい色のほうが、見た目にも涼しげです。
藍の濃淡で選ぶ
色に迷ったら、手持ちの服とつなげやすい色から選ぶのが近道です。藍染市場の藍染ベレー帽は、淡いブルーから夜空のような深いブルーまで濃淡があり、水玉・ちょうちょ・ムラ染め・無地の柄違いがそろいます。同じブルー系でも一点ごとに表情が異なるので、落ち着かせたい日は深い色の無地、顔まわりを明るく見せたい日は淡いムラ染め、と選び分けられます。デニムやモノトーンの装いにのせると、頭元に青が映えます。
- 藍染ベレー帽 — サイズ調節紐付きの男女兼用。水玉・ちょうちょ・ムラ染め・無地から選べる
ベレー帽のサイズの選び方とずれない工夫
頭まわりの測り方と「直径」
頭まわりは、メジャーを眉の少し上・耳の上・後頭部のいちばん出ているところを通るように一周させて測ります。ベレー帽は頭まわりのサイズに加えて、帽体の直径(平らに置いたときの大きさ)でふくらみの量が変わります。直径が大きいほど布の余りが増えて後ろ倒しや斜めのボリュームを出しやすく、小さいほどすっきりまとまります。
ずれる・脱げるときの工夫
- サイズ調節紐やゴムのあるタイプは、かぶって位置を決めてから軽く絞る
- 重心を後ろに置く(前に重心があると、歩くうちに前へずれやすい)
- 髪が滑りやすいときは、帽子の内側の縁と髪をヘアピンで目立たないように留める
- 風の強い日は、浅めより深めの被り方に切り替える

藍染市場の藍染ベレー帽はサイズ調節紐付きで、男女問わず自分の頭に合わせてかぶれる仕様です。浅め・深めを変えたあとも、紐で締め具合を整え直せます。
まとめ
ベレー帽は「フチを折り込む→前からかぶる→余りを後ろへ流す」の3つの動作で形が決まり、あとは深さとふくらみの位置で顔型・髪型・年代に合わせていきます。迷ったら後ろ倒しから始め、丸顔は浅めに、面長は深めに、メンズや40代・50代はふくらみを抑えてフラット寄りに。サイズ調節紐のあるタイプなら、位置を決めてから絞るだけでずれにくくなります。
つばのあるハンチングとの違いやハンチングのかぶり方はハンチング帽とは?かぶり方とキャスケットとの違いで、キャップ・バケットハットを含めた帽子の種類と見分け方は帽子の種類と名前一覧で解説しています。
よくある質問
ベレー帽の前と後ろはどう見分けますか?
多くのベレー帽は、タグや内側の縫い目、サイズ調節の紐・テープがある側が後ろです。目印が見当たらない場合は、かぶってみて頭にいちばん自然に沿う向きを前と決めましょう。前後が逆だと、ふくらみの出方が不自然になりやすくなります。
ベレー帽がきのこみたいになるのはなぜですか?
頭の真上にまっすぐのせると、ふくらみが四方に均等に広がり、きのこのような形に見えやすくなります。前の縁をおでこの生え際に当ててから、余った布を後ろか片側に流すと、頭の形に沿った自然な丸みになります。
50代でベレー帽をかぶると痛く見えませんか?
ふくらみを真上に出さずに後ろや片側へ流し、深い藍や紺など落ち着いた色を選べば、年齢を問わず取り入れやすい帽子です。シャツやコートなどきちんと感のある服と合わせ、額を少し見せると幼い印象になりにくくなります。
メンズがベレー帽をダサく見せないかぶり方は?
頭の真上に丸くのせず、ふくらみを後ろへ引いて平らにならすか、片側の耳の上へ寄せて傾けるのがコツです。深さはおでこの生え際が少し見える程度にし、シャツやニット、ジャケットなど襟元のきちんとした服と合わせると落ち着いてまとまります。
ベレー帽を夏にかぶるのはおかしいですか?
おかしくはありません。春夏は薄手で通気のよい素材を選び、浅めにのせて軽く見せると季節になじみます。淡いブルーなど明るい色を選ぶと、見た目にも涼しげです。
ベレー帽がずれる・脱げるときはどうすればいいですか?
サイズ調節紐のあるタイプは、かぶって位置を決めてから軽く絞ります。重心を後ろに置くと前へずれにくくなり、髪が滑る場合はヘアピンで帽子の縁と髪を目立たないように留める方法もあります。


















