風呂敷の包み方の基本は、結び目の要となる「真結び(まむすび)」と、四角い箱を包む「お使い包み」の2つです。この2つさえ覚えれば、贈り物の箱から瓶、日々の買い物まで、一枚の布で驚くほど多くのものを包めるようになります。この記事では、風呂敷の包み方の基本7選を手順つきで解説し、おしゃれに見せるコツや、手ぬぐい・バンダナで代用するアイデアまでまとめてご紹介します。
この記事の要点
- 風呂敷の包み方の基本は真結びとお使い包みの2つで、平包みや瓶包み、しずくバッグなど7種類に応用できます。
- 真結びは結び目が体と平行の横向きになれば正しく、縦向きの縦結びはほどけやすいとされるため結び直しが安心です。
- ワインボトル1本を包むなら約68〜70cm、一升瓶や瓶2本なら90cm以上の風呂敷が目安とされます。
- 改まった贈り物には結ばない平包みが最も格式高い包み方で、布を開いて中身だけを渡すのが正式とされます。
- 約50cm四方のバンダナはお弁当や小箱の包みに、細長い手拭いは瓶や本を包むのに風呂敷の代用として使えます。
すべての土台になる「真結び」の結び方
真結びは、しっかり結べばほどけにくく、ほどきたいときはするりとほどける結び方です。風呂敷の包み方の多くはこの真結びで仕上げるため、まず最初に手を慣らしておきましょう。
- 風呂敷の両端を左右の手に1本ずつ持ち、交差させます。
- 右手側の端をもう一方の端の向こうへ回し、手前に引いてひと結びします。
- 結んだ端を反対側へ倒し、もう一方の端を上からかぶせます。
- できた輪に端を下から通し、左右にしっかり引き締めれば完成です。
結び目が体と平行(横向き)になっていれば正しい真結びです。結び目が縦になる「縦結び」はほどけやすいとされるため、向きを必ず確認しましょう。ほどくときは、片方の端を結び目の根元で持ち、布に沿ってまっすぐ引くとゆるみます。あわせて、端を輪に通すだけの「ひとつ結び」も覚えておくと、バッグ作りで持ち手の長さを調整するときに役立ちます。
風呂敷の包み方 基本7選と使い分け
まずは全体像です。包みたいものに合わせて、風呂敷のサイズと包み方を選びます。
| 包み方 | 向いているもの | サイズの目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| お使い包み | 菓子折り・お弁当 | 約45〜70cm | 最も基本。真結びで留める |
| 平包み | 改まった贈答品 | 約68〜90cm | 結ばない、格式の高い包み方 |
| 隠し包み | 贈答品 | 約68〜90cm | 結び目を布で隠して上品に |
| 瓶包み(1本) | ワイン・酒瓶 | 約68〜90cm | 持ち手つきでそのまま運べる |
| 瓶二本包み | 瓶2本 | 約90cm | 2本をまとめて安定して運ぶ |
| しずくバッグ | 買い物・お出かけ | 約70〜100cm | 結び3回で完成する定番バッグ |
| 即席バッグ(四つ結び) | 急な荷物・エコバッグ | 約90〜100cm | 4つの角を結ぶだけの最速バッグ |
1. お使い包み(いちばん基本の箱包み)
菓子折りなど四角い箱を包む、最も出番の多い包み方です。
- 風呂敷を裏を上にしてひし形に広げ、中央に箱を置きます。
- 手前の角を箱にかぶせ、余った先端を箱の下に折り込みます。
- 奥の角を手前にかぶせ、同じように余りを下へ折り込みます。
- 左右の端を持ち上げ、箱の中央の上で真結びして完成です。
2. 平包み(結ばない、最も改まった包み方)
結び目を作らず布をかけ重ねるだけの包み方で、贈答の席では最も格式が高いとされます。
- 風呂敷の中央よりやや手前に箱を置きます。
- 手前の角を箱にかぶせます。
- 左の角、右の角の順に、布を箱に沿わせてかぶせます。
- 最後に奥の角を手前へかぶせ、先端を下側に折り入れて整えます。
3. 隠し包み(結び目を見せない箱包み)
お使い包みと似ていますが、結び目を布で覆って隠すため、すっきり上品な見た目に仕上がります。手前と奥の布をかぶせて左右を真結びしたあと、残した布を結び目の上にかぶせて隠すのが一般的です。改まった手土産におすすめです。
4. 瓶包み(ワインや酒瓶を1本)
- 風呂敷の中央に瓶を立てて置きます。
- 手前と奥の角を持ち上げ、瓶の口の上で真結びします。
- 左右の角を手前で交差させ、瓶の後ろへ回して正面で真結びします。
- 口の上に残った布をねじり合わせて輪にし、持ち手にすれば完成です。
ワインボトルなら約68〜70cm、一升瓶なら90cm以上が目安とされます。
5. 瓶二本包み(2本をまとめて運ぶ)
- 風呂敷を広げ、中央に瓶2本を底どうし向かい合わせに寝かせ、間をこぶし1つ分ほど空けます。
- 手前の布をかけ、瓶を巻き込むように端まで転がして巻きます。
- 2本の瓶を中央から起こして立て、口元を合わせます。
- 余った両端を瓶の口元で真結びして完成です。
6. しずくバッグ(定番の風呂敷バッグの作り方)
「風呂敷でバッグを作りたい」という方にまずおすすめしたい、丸いシルエットがかわいい定番バッグです。
- 風呂敷を裏を上にして三角に折ります。
- 三角の左右の角を、それぞれひとつ結びします。
- 表に返し、結び目を内側に入れて形を整えます。
- 上に残った2つの端を真結びすれば、そこが持ち手になります。
7. 即席バッグ(四つ結びのエコバッグ)
- 風呂敷を広げ、中央に荷物を置きます。
- 隣り合う角どうしを2組、それぞれ真結びします。
- できた2つの結び目をそろえて持てば、即席のバッグになります。
買い物先で荷物が増えたときなど、覚えておくと重宝します。
風呂敷の包み方をおしゃれに見せる3つのコツ
- 柄の見せ場を決める:柄の中心や無地との切り替えが、結び目や正面にくるように置く位置を調整すると、ぐっと洗練された印象になります。
- サイズはひと回り大きめを選ぶ:布が足りないと結び目が小さくなり、形も崩れがちです。包みたいものが風呂敷の対角線の3分の1程度に収まる大きさが目安とされます。
- 渡す相手や場面に合わせた色を選ぶ:深みのある藍の色合いは落ち着きがあり、目上の方への手土産にもなじみます。贈り物の色選びは藍染ギフトの選び方ガイドも参考にしてください。
小さめの包みは手ぬぐいやバンダナでも代用できます
風呂敷が手元になくても、正方形や長方形の布があれば同じ要領で包めます。バンダナは約50cm四方の正方形に近いかたちなので、お弁当や小さな箱のお使い包みにちょうどよいサイズ感です。手拭いは細長い布なので、瓶1本にくるくると巻きつけて口元で結んだり、ブックカバー風に本を包んだりするのに向いています。手拭いの使い道は手ぬぐいの活用アイデア集で詳しく紹介しています。
また、「包む」のではなく「入れる」なら巾着という選択肢もあります。小物をさっとまとめて渡したいときに便利で、袋ごと差し上げればちょっとした贈り物にもなります。藍染の布小物は藍染小物の楽しみ方ガイドでまとめてご覧いただけます。
まとめ:真結びを覚えれば風呂敷は一生ものの道具になります
風呂敷の包み方は、真結びさえ身につけば「お使い包み」「平包み」「瓶包み」「しずくバッグ」と、覚えるほどに使い道が広がります。紙のラッピングと違って何度でも使え、包んだ布ごと贈れば相手の暮らしでも活躍してくれます。まずは手近な布で真結びから練習して、手ぬぐいやバンダナで小さな包みから始めてみてはいかがでしょうか。
よくある質問
風呂敷の包み方でまず覚えるべき結び方はどれですか?
「真結び(まむすび)」です。ほどけにくく、ほどきたいときは端を布に沿って引くだけでゆるむ結び方で、お使い包みや瓶包みなど多くの包み方の仕上げに使います。結び目が体と平行になっていれば正しく結べています。
縦結びはなぜいけないのですか?
縦結びは結び目が縦向きになる結び方で、真結びに比べてほどけやすいとされるためです。結び終わりに結び目の向きを確認し、縦になっていたら一度ほどいて、端をかぶせる方向を変えて結び直しましょう。
ワインボトルを包むには何cmの風呂敷が必要ですか?
ワインボトル1本なら約68〜70cmの中サイズが目安とされます。一升瓶や瓶2本をまとめて包む場合は90cm以上の大きめサイズが安心です。布が足りないと持ち手が短くなるため、迷ったら大きめを選びましょう。
風呂敷がなくても手ぬぐいやバンダナで代用できますか?
小さめのものなら代用できます。約50cm四方のバンダナはお弁当や小箱のお使い包みに、細長い手拭いは瓶1本を巻いて包んだり本を包んだりするのに向いています。結び方は風呂敷と同じ真結びでかまいません。
贈り物は風呂敷に包んだまま渡してもよいのですか?
改まった場では、結ばない「平包み」で持参し、その場で布を開いて中身だけをお渡しするのが正式とされます。一方でカジュアルな贈り物なら、布ごと差し上げて包みも楽しんでいただく渡し方も広まっています。




