浅葱色(あさぎいろ)とは、藍を薄く染めた色として親しまれてきた、緑みを帯びた明るい青色です。名前は薄い葱(ねぎ)の葉の色にちなむとされ、代表的なカラーコードは#00a3af、JIS慣用色名では「あざやかな緑みの青」(マンセル値2.5B 5/8)に分類されます。藍染の色名のなかでは、ごく淡い甕覗き(かめのぞき)より濃く、縹色(はなだいろ)より淡い段階にあたります。この記事では、浅葱色のカラーコードと「浅黄」との違い、浅葱裏や新選組の羽織にまつわる歴史に加えて、縹色・水縹・納戸色・甕覗きといった淡い〜中くらいの藍の色名を、自作の色見本とJISの数値で見分けられるように整理します。
この記事の要点
- 浅葱色は緑みを帯びた明るい青。名前は薄い葱の葉の色に由来するとされ、代表的なカラーコードは#00a3af(RGB 0, 163, 175)、JISでは「あざやかな緑みの青」(2.5B 5/8)です。
- 「浅黄」と書かれることもありますが、浅黄は本来、薄い黄色を指す別の色名です。表記が入り混じった経緯には諸説あります。
- 縹色(はなだいろ)は浅葱より濃く、藍色より淡い澄んだ青。代表値は#2792c3、JISでは「つよい青」(3PB 4/7.5)で、露草の花の汁で染めた色が名前の由来とされます。
- 藍の色名は淡い順に藍白・甕覗き・水浅葱・浅葱・縹・藍・紺と続きます。JISの系統色名では甕覗き・浅葱は「緑みの青」、縹・藍は「青」、紺は「紫みの青」で、濃くなるほど緑みから紫みへ移っていきます。
- 水色は浅葱よりずっと明るく淡い色、ターコイズブルーは浅葱より明るくやや青寄り、青緑は緑の側の色です。色み・明るさ・鮮やかさの3点で見分けられます。
浅葱色とは?読み方・色の特徴と名前の由来
浅葱色は「あさぎいろ」と読みます。同じ「浅葱」の字は野菜のアサツキを指すこともありますが、色名としては「あさぎ」と読むのが一般的です。名前は、薄い葱の葉のような色にちなむとされています。平安時代の文学作品にもその名が見られる、古くからの色名です。
色としての特徴は、青のなかでも緑の側に寄っていて、明るく、鮮やかなことです。JISの慣用色名(JIS Z 8102)では、マンセル値2.5B 5/8、系統色名「あざやかな緑みの青」と定められています。マンセル値の「2.5B」は色み(色相)、「5」は明るさ(明度)、「8」は鮮やかさ(彩度)を表します。2.5BはB(青)の範囲のなかでも緑(BG)に近い側の位置にあたり、浅葱色が「青緑っぽい」と感じられるのはこのためです。
一方で、浅葱色は藍染の世界の色名でもあります。藍は染める回数を重ねるほど色が濃くなり、日本ではその濃さの段階ごとに名前をつけてきました。浅葱はそのうち、淡い段階の代表的な名前です。藍染そのものの仕組みは藍染とは?歴史・青く染まる仕組みで、深い段階の藍色については藍色とはどんな色?で紹介しています。
浅葱色のカラーコード【HEX・RGB】とJISの値
浅葱色のカラーコードとして広く使われている値は#00a3afです。ただし浅葱色はもともと染め物の色なので、資料によって数値に幅があります。主な値を並べると次のとおりです。
| 数値の出どころ | HEX | RGB | 見え方の傾向 |
|---|---|---|---|
| Web上の和色見本で広く使われる代表値 | #00a3af | R0 G163 B175 | 迷ったらこの値が基準になる |
| 別の和色見本の値 | #00a1ae | R0 G161 B174 | 代表値とほぼ同じ |
| 百科事典系の資料に見られる値 | #00a5bf | R0 G165 B191 | 代表値よりわずかに青寄り |
| JISのマンセル値(2.5B 5/8)を画面用に換算した例 | #008aa0前後 | 換算方法により幅あり | 上の値より暗く落ち着いて見える |
どの値も「緑みを帯びた青」という方向は共通です。WebサイトのCSSで指定するなら、#00a3afはrgb(0, 163, 175)、hsl(184, 100%, 34%)と書いても同じ色になります。印刷や布で再現する場合は、画面で見るより沈んで見えることがあるので、色校正や実物で確かめるのが確実です。
「浅葱」の名がつく色はほかにもあります。Web上の和色見本では、次のような値で示されることが多い色です。
- 水浅葱(みずあさぎ):#80aba9。水色がかった淡い浅葱で、和色見本では灰みを含んだ色で示されます。
- 錆浅葱(さびあさぎ):#5c9291。少しくすんだ浅葱。「錆」は色名で灰みがかった落ち着きを表します。
- 花浅葱(はなあさぎ):#2a83a2。浅葱より青みが深く、縹色に近づいた色です。
【色見本】浅葱は藍の濃淡のどこ?甕覗き・縹・藍・紺との位置関係
浅葱色を「藍の濃淡のどこにある色か」で見ると、ほかの色名との関係がつかみやすくなります。藍染の色名を淡い順に並べた一例を、Web上の和色見本の代表値で色見本にしました(藍白から濃藍までの12色の一覧は藍色の記事にまとめているので、ここでは浅葱の前後の色に絞っています)。下の数値は、JIS慣用色名に収録されている色のマンセル値です。

色見本とJISの値を合わせて見ると、二つのことがわかります。ひとつは、名前が進むほど確かに暗くなっていくこと。代表値の明るさを計算して並べても、藍白・甕覗・水浅葱・浅葱・縹・藍・紺の順になります。もうひとつは、淡い段階の色ほど緑みに、濃い段階の色ほど紫みに寄っていくことです。
| 色名(読み) | JISの系統色名 | マンセル値 | マンセル色相の範囲 |
|---|---|---|---|
| 甕覗き(かめのぞき) | やわらかい緑みの青 | 4.5B 7/4 | B(青) |
| 浅葱色(あさぎいろ) | あざやかな緑みの青 | 2.5B 5/8 | B(青) |
| 納戸色(なんどいろ) | つよい緑みの青 | 4B 4/6 | B(青) |
| 縹色(はなだいろ) | つよい青 | 3PB 4/7.5 | PB(青紫) |
| 藍色(あいいろ) | 暗い青 | 2PB 3/5 | PB(青紫) |
| 紺色(こんいろ) | 暗い紫みの青 | 6PB 2.5/4 | PB(青紫) |
甕覗き・浅葱・納戸はマンセル色相のB(青)のなかでも緑寄り(2.5〜4.5B)、縹・藍・紺はPB(青紫)の範囲に入ります。ただし2〜3PBの縹・藍は、JISの系統色名ではまだ「青」で、「紫みの青」と呼ばれるのは6PBの紺からです。「浅葱は藍の淡い色なのに緑っぽく見える」と感じるのは見た目だけの印象ではなく、JISでも淡い藍の色名は「緑みの青」として定められています。藍の色名は「藍四十八色」と呼ばれるほど数多く、ここに挙げたのはその代表です。深い側の藍色・紺色の違いは藍色の記事と紺色の記事にまとめています。
「浅葱」と「浅黄」の違い——青い色に「黄」の字が使われる理由
浅葱色は「浅黄色」と書かれることもあります。ところが「浅黄」は、本来は字のとおり薄い黄色を指す別の色名です。どちらも「あさぎ」と読めるため、古くから表記が入り混じってきました。辞典や色名の解説では、「葱」を「黄」と混同して「浅黄」とも書かれるようになったと説明されることが多いものの、混同が始まった時期や経緯には諸説あります。
| 表記 | 主な読み | 指す色 | 見かけたときの注意 |
|---|---|---|---|
| 浅葱・浅葱色 | あさぎ・あさぎいろ | 緑みを帯びた明るい青(淡い藍) | 現在の色名ではこちらが一般的 |
| 浅黄・浅黄色 | あさぎ・あさぎいろ | 本来は薄い黄色 | 古い文献や商品名では、浅葱と同じ青を指していることもある |
古い文献や着物の資料で「浅黄」と出てきたときは、前後の文脈や実物の色で、青を指しているのか黄色を指しているのかを確かめるのが確実です。後で紹介する新選組の羽織の色をめぐっても、この表記の揺れが話題になります。
浅葱色の歴史——浅葱裏・歌舞伎の浅葱幕・新選組の羽織
浅葱色は、平安時代から江戸時代、幕末にかけて、時代ごとに違う場面で登場してきた色です。よく知られる三つの話を紹介します。
江戸時代の「浅葱裏」
江戸時代には、羽織の裏地に浅葱色の木綿が使われました。遊里では、田舎から出てきた武士が着る浅葱木綿の裏地の羽織をあざけって「浅葱裏(あさぎうら)」と呼び、転じて野暮な地方武士を指す言葉になったと、色名の辞典に記されています。明るく目立つ色が、かえって垢抜けない印象と結びついた例です。
歌舞伎の「浅葱幕」
歌舞伎には、舞台全体を覆う浅葱色の幕「浅葱幕(あさぎまく)」があります。柝(き)の音を合図にこの幕を一瞬で落とし、背後の華やかな舞台を現す演出を「振り落とし」、反対に幕を上から一気に下ろして舞台を隠す演出を「振りかぶせ」と呼びます。場面転換を印象づける道具として、今も使われている浅葱色です。また、浅葱色の地に麻の葉文様を表した歌舞伎の衣装が評判になり、町の流行になった話も伝わっています(麻の葉の記事で紹介しています)。
新選組の羽織は本当に浅葱色だったのか
浅葱色と聞いて、新選組の隊服を思い浮かべる方も多いでしょう。袖口に山形の「だんだら模様」を白く染め抜いた羽織は、浅葱色だったと伝えられています。ただし、この羽織は実物が現存していないとされます。デザインは赤穂浪士の討ち入り装束にならったとする説、浅葱色は武士の切腹の場で用いられた色(裃や幕の色)にちなむとする説などが語られ、さらに「浅葱ではなく浅黄(薄い黄色)だったのでは」とする説もあります。いずれも諸説あり、確かなことはわかっていません。隊士の評判はよくなく、着られていた期間は短かったとも言われます。
縹色(はなだいろ)とは?浅葱と藍のあいだの澄んだ青
縹色(はなだいろ)とは、藍で染めた、浅葱色より濃く藍色より淡い澄んだ青色です。代表的なカラーコードは#2792c3(RGB 39, 146, 195)で、資料によっては#2980afのようにやや深い値で示されます。JIS慣用色名では「つよい青」(3PB 4/7.5)に分類され、「緑みの青」とされる浅葱色より緑みの少ない青です。空色のような明るさはなく、藍色ほど暗くもない、ちょうど中間の青です。
名前の由来は、露草(古名は月草)の花の汁を布に摺りつけて染めた色とされます。露草の青は水に流れて落ちやすいため、同じ系統の色はやがて藍で染められるようになりました。「花田色」「花色」とも書かれ、江戸時代には「花色」の名で親しまれたと言われます。
延喜式の「深縹・中縹・次縹・浅縹」
平安時代にまとめられた法典『延喜式(えんぎしき)』では、縹は濃さによって4段階に分けられていました。ふつう「縹色」と言うときは、中ほどの中縹にあたる色を指すとされます。
- 深縹(こきはなだ・ふかきはなだ):もっとも濃く、黒みを帯びるほど深い縹。平安時代中期ごろから「紺」と呼ばれるようになった色とされます。
- 中縹(なかのはなだ):標準的な縹で、一般に言う縹色(代表値#2792c3)にあたる。
- 次縹(つぎのはなだ):中縹よりやや淡い縹。
- 浅縹(あさきはなだ):さらに淡い縹。和色見本では#84b9cbで示されることが多い。
深縹と次縹には、広く共有されたカラーコードは見当たりません。浅縹は、浅葱よりも青みに寄った淡い色として見ると区別しやすいでしょう。
水縹(みはなだ)とは——万葉集に出てくる淡い縹
水縹(みはなだ)は、縹を水で薄めたような淡い青を表す色名で、「みずはなだ」とも読まれます。『万葉集』巻十六の「竹取翁の歌」に「水縹の絹の帯」という一節があり、奈良時代にはすでに使われていた色名です。この水縹が、のちの「水色」にあたる色だとする解説もあります。カラーコードは資料によって#afdfe4、#7ec7d8など差が大きく、決まった値はありません。淡い空色から、少し緑みのある淡い青までの幅で考えるとよいでしょう。
縹色と露草色・藍色の違い
JISの数値で比べると、縹色の成り立ちがよく見えます。露草色(3PB 5/11)は縹色(3PB 4/7.5)と色相がまったく同じで、より明るく、ずっと鮮やかな青です。露草の花の青を藍で落ち着いた色に置き換えたのが縹、という由来とも重なります。一方、藍色(2PB 3/5)は縹色より暗く、鮮やかさも控えめです。縹は「藍色を明るく澄ませた青」と覚えると、藍色との区別がしやすくなります。
納戸色(なんどいろ)とは?灰みを含んだ落ち着いた青
納戸色(なんどいろ)は、藍染の色のなかでも、少しくすみを含んだ緑みの青です。JIS慣用色名では「つよい緑みの青」(4B 4/6)、代表的なカラーコードは#008899で、#007d92のようにもう少し深い値で示す資料もあります。国語辞典では「鼠色がかった藍色」、色名の辞典では「藍染の鈍い青」と説明されるように、伝統色としてはくすみを含んだ青とされますが、Webの代表値は画面ではやや鮮やかに見えます。
名前の由来は、納戸(衣類や道具をしまう部屋)の暗がりの色、城の納戸に掛けた垂れ幕の色、納戸を管理した役人の衣服の色などが挙げられますが、いずれも諸説あり、はっきりしていません。江戸時代にはよく使われた色で、藤納戸(ふじなんど)、鉄納戸(てつなんど)、錆納戸(さびなんど)など、「納戸」の名がつく派生色も多く生まれました。
浅葱・縹と比べると、納戸色は縹とほぼ同じ明るさで、浅葱より暗く、どちらよりも鮮やかさが控えめです(明度は縹と同じ4、彩度は浅葱の8・縹の7.5に対して6)。色みは浅葱と同じ緑みの青の側にあるため、「浅葱を暗く、渋くした色」と捉えると見分けやすいでしょう。
甕覗き・藍白・水浅葱——ごく淡い藍の色名
浅葱よりさらに淡い藍にも、それぞれ名前があります。
- 甕覗き(かめのぞき):「瓶覗」とも書きます。JIS慣用色名では「やわらかい緑みの青」(4.5B 7/4)、代表的なカラーコードは#a2d7ddです。名前の由来には、藍の液を入れた甕(かめ)にほんの少し浸しただけの色という説と、甕に張った水に映る空を覗き込んだような色という説があります。
- 藍白(あいじろ):藍の色名のなかでもっとも淡いとされる、白にわずかに青みがさした色です。代表値は#ebf6f7で、「白殺し」とも呼ばれます。
- 水浅葱(みずあさぎ):浅葱を水で薄めたような淡い色で、和色見本では#80aba9のように灰みを含んだ色で示されます。
藍染の解説では、こうしたごく淡い色は、何度も使って染める力が弱まった藍の液で染めるとされ、むらなく無地に染めるには経験が要ると言われます。また一般に、藍染は淡い色ほど日光や洗濯で色が変化しやすいとされます。藍染の色の変わり方と付き合い方は藍染の色落ち・色移りと経年変化をご覧ください。
浅葱色と水色・ターコイズ・青緑・新橋色の違い——JISの数値で見分ける
浅葱色は、水色やターコイズブルー、青緑とよく混同されます。どれも「緑がかった青」に見えますが、JISのマンセル値を並べると、色み・明るさ・鮮やかさのどこが違うのかがはっきりします。横軸に色み、縦軸に明るさをとって、それぞれの色の位置を図にしました。

| 色名 | JISのマンセル値 | 代表的なカラーコード | 浅葱色と比べると |
|---|---|---|---|
| 浅葱色 | 2.5B 5/8 | #00a3af | (基準)緑みの強い、鮮やかな青 |
| 水色 | 6B 8/4 | #bce2e8 | ずっと明るく淡い。色みは少し青寄りで、鮮やかさは半分ほど |
| 甕覗き | 4.5B 7/4 | #a2d7dd | ずっと明るく穏やか(水色と比べると少し緑寄りで、やや暗い) |
| 新橋色 | 2.5B 6.5/5.5 | #59b9c6 | 色みは同じで、明るく、鮮やかさは控えめ |
| ターコイズブルー | 5B 6/8 | #00afcc | 鮮やかさは同じで、少し明るく、青寄り |
| 青緑 | 7.5BG 5/12 | #00a497 | 明るさは同じで、色みは緑の側。ずっと鮮やか |
| 納戸色 | 4B 4/6 | #008899 | 暗く、くすんでいる |
| 縹色 | 3PB 4/7.5 | #2792c3 | 暗く、緑みの少ない青(系統色名は「つよい青」) |
名前の成り立ちも違います。水色は水を思わせる淡い青の色名、ターコイズブルーは宝石のトルコ石(ターコイズ)にちなむ色名です。新橋色は、明治の末ごろ、化学染料で染めた鮮やかな色が東京・新橋の芸者のあいだで流行したことに由来するとされ、藍染から生まれた浅葱とは出自が異なります。迷ったときは、次の順に確かめると見分けやすくなります。
- 色み:緑に寄っているか(青緑・浅葱)、青に寄っているか(ターコイズ・水色)、緑みが少なく深い青か(縹・藍)。
- 明るさ:白に近い淡さなら甕覗き・水色、中くらいなら浅葱・ターコイズ、暗めなら納戸・縹。
- 鮮やかさ:同じ明るさでも、くすんで見えれば納戸や錆浅葱、澄んで鮮やかなら浅葱。
淡い藍を身につけるなら——実物の藍染で見る濃淡
ここまでのカラーコードは、あくまで画面上の目安です。実際の藍染の布は、生地の織りや染めむら、光の当たり方によって、色見本とは違う表情を見せます。特に淡い藍は、一枚の布のなかにも濃いところと淡いところが混じりやすく、ひとつの色名には収まらないことがほとんどです。

たとえば藍染市場の藍染ベレー帽は、淡いブルーから夜空のような深いブルーまで、青の濃淡そのものを楽しめるように、水玉・ちょうちょ・ムラ染め・無地の柄違いをそろえています。写真の左奥のむら染めは、白っぽい地に淡い青と中くらいの青がまだらに混じり、画面で見る限り、この記事で紹介した甕覗きから縹あたりまでの段階が、ひとつの帽子のなかに現れているように見えます。色見本の浅葱色#00a3afほど緑みの強い色ではありませんが、「藍の淡い色」がどんな幅を持っているかを実物で確かめられる例です。

淡い藍を服や小物に取り入れるときは、次のような考え方が役に立ちます。
- 濃い藍と重ねて濃淡をつくる:淡い藍のバッグや帽子に、藍・紺の服を合わせると、同じ色の段階差だけでまとまります。色見本の並びをそのまま身につけるイメージです。
- 白だけでなく、茶や黄土色とも合わせる:淡い藍は明るさが高いので、白と合わせると全体がぼんやりすることがあります。茶の革小物や黄土色を少し入れると、輪郭が締まります。
- 小さな面積から試す:明るい色は面積が大きいと膨らんで見えやすいため、最初は帽子やバッグ、ストールなどの小物から取り入れると合わせやすくなります。
むら染めの淡い藍が入ったアイテムの例です。
- 藍染ベレー帽 — サイズ調節紐付きで男女兼用。水玉・ちょうちょ・ムラ染め・無地の柄違いがそろう
- 藍染バケットハット — 付属の紐で頭囲約54〜60cmに調整できる。淡い藍のムラ染めもある
- グラデーションショッピングバッグ — 袋部分は縦約35cm・横約40cm・マチ約10cm、外ポケット付き
- ガーゼストール — 長さ約150cm・幅約82cmのふんわりしたガーゼ素材
藍と合わせやすい色全般については藍色の記事の「藍色に合う色」でも紹介しています。
→ 藍染の帽子を見る / グラデーションショッピングバッグを見る
まとめ:浅葱は「藍の淡い段階」を代表する色名
浅葱色(あさぎいろ)は、藍を薄く染めた色として親しまれてきた、緑みを帯びた明るい青色です。代表的なカラーコードは#00a3af、JISでは「あざやかな緑みの青」(2.5B 5/8)とされ、「浅黄」と書かれることもありますが、浅黄は本来は薄い黄色を指す別の色名です。藍の色名は淡い順に藍白・甕覗き・水浅葱・浅葱・縹・藍・紺と続き、浅葱より一段濃い縹色(#2792c3、つよい青)は露草の花に由来する名前を持ちます。納戸色は縹と同じくらいの濃さでくすみを含んだ緑みの青、水色やターコイズブルー、新橋色は藍染の色名とは成り立ちの違う、よく似た明るい青です。色見本とJISの数値を手がかりに、名前の違いを見比べてみてください。
よくある質問
浅葱色はどんな色ですか?
浅葱色(あさぎいろ)は、藍を薄く染めた色として親しまれてきた、緑みを帯びた明るい青色です。名前は薄い葱の葉の色にちなむとされ、JIS慣用色名では「あざやかな緑みの青」(2.5B 5/8)に分類されます。藍染の色名では、甕覗きより濃く、縹より淡い段階にあたります。
浅葱色のカラーコードは何ですか?
Web上の和色見本で広く使われる代表値は#00a3af(RGB 0, 163, 175)です。資料によっては#00a1aeや#00a5bfなどの値もあり、JISのマンセル値(2.5B 5/8)を画面用に換算すると、これより暗い値になります。いずれも緑みを帯びた青という点は共通です。
浅葱色と水色の違いは何ですか?
水色は浅葱色よりずっと明るく淡い色で、鮮やかさも控えめです。JISのマンセル値で比べると浅葱色は2.5B 5/8、水色は6B 8/4で、水色のほうが明度が高く、色みもわずかに青寄りです。
浅葱色と縹色はどちらが濃いですか?
縹色のほうが濃い色です。藍染の色名では浅葱の次の段階に縹が来て、JISの明度も浅葱色の5に対して縹色は4です。また、JISの系統色名では浅葱色は「あざやかな緑みの青」、縹色は「つよい青」で、縹色のほうが緑みの少ない青です。
「浅葱色」と「浅黄色」は同じ色ですか?
現在の色名では、浅葱色は緑みを帯びた青、浅黄色は本来は薄い黄色を指す別の色です。どちらも「あさぎ」と読めるため古くから表記が入り混じり、古い文献では浅黄と書いて青を指していることもあります。混同の経緯には諸説あります。
新選組の羽織はなぜ浅葱色なのですか?
浅葱色のだんだら模様の羽織として伝わっていますが、実物は残っておらず、理由ははっきりしていません。赤穂浪士の装束にならったという説や、切腹の場で用いられた色にちなむという説が語られ、浅葱ではなく浅黄(薄い黄色)だったとする説もあるなど、諸説あります。
浅葱色は英語で何と言いますか?
英語にぴったり対応する色名はありません。JISの系統色名「あざやかな緑みの青」は英語の vivid greenish blue にあたるため、色を説明するときはこの表現が目安になります。


















