藍染のベレー帽5点をマネキンヘッドにかぶせて並べた写真。淡いムラ染め、濃い藍の無地、濃い藍に白い水玉、青地に黄色いちょうちょ柄、黄土色の無地
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紺色とはどんな色?カラーコードと鉄紺・勝色・紫紺の違い、紺に合う色の早見表

紺色(こんいろ)とは、藍染のなかでも濃く暗く染まった色を指す呼び名に由来する、紫みを帯びた暗い青のことです。JIS(日本産業規格)の慣用色名では「暗い紫みの青」とされ、マンセル値は6PB 2.5/4。Webやデザインでは#223a70(RGB 34, 58, 112)というカラーコードが広く使われています。英語のネイビーブルーは、JISでも紺色とまったく同じ値で定められている色です。

この記事の要点

  • 紺色は紫みを帯びた暗い青。JISの慣用色名では「暗い紫みの青」、マンセル値は6PB 2.5/4で、ネービーブルーと同じ値です。
  • Webでよく使われるカラーコードは#223a70(RGB 34, 58, 112)。JISの値を画面用に換算すると#333C5E前後になり、資料によって数値に幅があります。
  • 紺の仲間には、紺色より1段暗い鉄紺(7.5PB 1.5/2)、紺色と同じ明るさで少しくすんだ勝色(7PB 2.5/3)、紫の側に入る紫紺・茄子紺、鮮やかな瑠璃紺・紺藍などがあります。
  • 勝色は、藍で濃く染めた「褐色(かちいろ)」が「勝ち」に通じるとして武士に好まれたと伝わる色です。「褐色」を「かっしょく」と読むと茶系の色を指します。
  • 紺に合わせやすいのは、明度差の大きい白・生成り・水色・ベージュ・明るいグレーと、からし色・黄土色などの暖色です。黒・焦茶・ボルドーは明度差が1以下で、境目がぼやけやすくなります。
  • 藍染の濃い青は、撮影の光や画面によって紺にも青にも黒にも見えます。色名だけで判断せず、商品ページの色合いの写真で確かめるのが確実です。

この記事では、紺色のカラーコードとJISの値の関係、鉄紺・勝色・紫紺など「紺の仲間」の位置関係を自作の色見本で整理したうえで、紺に合う色を明度差の数字つきで紹介します。後半では藍染の服や小物を例に、写真と実物の色の見え方の違いにも触れます。

紺色とは?読み方と「紺」という名前のなりたち

紺色は「こんいろ」と読み、単に「紺(こん)」とも呼ばれます。紫みを帯びた暗い青で、藍で染めた色の系統のなかでも、とくに深い色とされてきました。ビジネススーツや学校の制服など、改まった場面の服でなじみのある色です。

名前の歴史をたどると、紺色にあたる色は古くは「深縹(こきはなだ/ふかきはなだ)」と呼ばれていました。縹(はなだ)は藍染の青を表す古い色名で、その濃いものが深縹です。平安時代ごろから、この深い青に「紺」の呼び名が使われるようになったとされています。明るい縹色や浅葱色など、淡い藍の色名については浅葱色・縹色とはで紹介しています。

よく比べられる藍色は、紺色より明るく、わずかに緑みに寄った青です(JISでは藍色が2PB 3/5、紺色が6PB 2.5/4)。両者の見分け方や比較表は藍色とはどんな色?紺色・ネイビーとの違いにまとめているので、この記事では紺色そのものと、紺の仲間の色を掘り下げます。

紺色のカラーコード——#223a70とJISの値のどちらを使う?

「紺色 カラーコード」と調べると、いくつもの数値が出てきます。これは紺色に、画面用に広まった代表値と、JISが物の色として定めた値という、性質の違う2種類の数値があるためです。

表し方 値 どこの値か 向いている場面
Webの和色見本の代表値 #223a70
RGB 34, 58, 112
HSL 222°, 53%, 29%
和色の色見本サイトで広く共有されている値 Webデザイン、スライド、SNSの画像
JIS慣用色名の定義 6PB 2.5/4(マンセル値)
系統色名:暗い紫みの青
JIS Z 8102「物体色の色名」 色の基準をそろえたいとき、物の色の指定
JISの値を画面用に換算した一例 #333C5E
RGB 51, 60, 94
マンセル値からの換算表 JISに近い、少しくすんだ紺を画面で出したいとき
CSSの色名「navy」 #000080
RGB 0, 0, 128
Webの標準色名 和色の紺よりかなり鮮やかな青に見えるので注意

JISの慣用色名は、布や紙など物の表面の色を、マンセル値という「色相・明度・彩度」の3つの数で定めたものです。一方、HEXやRGBは画面が発する光の色を表す数値なので、JISの値を画面用に置き換えるには換算が必要で、換算のしかたによって数値が少しずつ変わります。印刷用のCMYKは用紙や印刷条件でさらに大きく変わるため、資料の数値を写すより、使うソフトで変換して試し刷りで確かめるほうが確実です。

迷ったときは、次の目安で選ぶと混乱しません。

  • Webやスライドで「紺色」を使いたい——#223a70。多くの色見本で共有されていて、ほかの資料とも比べやすい値です。
  • JISの定義に沿った色にしたい——マンセル値6PB 2.5/4を基準にし、画面では換算値(#333C5E前後)を使います。#223a70より少しくすんだ紺になります。
  • CSSの色名で書きたい——「navy」(#000080)は紺より鮮やかで青紫寄りに見えるので、紺のつもりなら数値で指定します。

紺の仲間11色を1枚の図で比べる【JIS慣用色名の色見本】

「紺」の字がつく色や、紺に近い暗い青は、JISの慣用色名にもいくつも収録されています。マンセル値で並べてみると、仲間どうしの違いは①青寄りか紫寄りか(色相)②明るいか暗いか(明度)③鮮やかかくすんでいるか(彩度)の3点で説明できます。

JIS慣用色名の紺の仲間11色を、横軸を色相(左が青寄り、右が紫寄り)、縦軸を明度にして並べた色見本。紺色は6PB 2.5/4でネービーブルーと同じ位置にあり、鉄紺とミッドナイトブルーは明度1.5、紫紺と茄子紺は紫の列に入る
図1 紺の仲間の位置関係。色はJISのマンセル値をsRGBに換算した一例(藍色は比較用)
色名(読み) マンセル値 JISの系統色名 紺色(6PB 2.5/4)と比べると
紺青(こんじょう) 5PB 3/4 暗い紫みの青 少し青寄りで、半段明るい
瑠璃紺(るりこん) 6PB 3/8 こい紫みの青 同じ色相で、明るく鮮やか
紺色(こんいろ)
ネービーブルー
6PB 2.5/4 暗い紫みの青 基準。ネービーブルーはまったく同じ値
勝色(かちいろ) 7PB 2.5/3 暗い紫みの青 明るさは同じで、わずかに紫寄り・少しくすむ
紺藍(こんあい) 9PB 2.5/9.5 こい青紫 紫寄りで、仲間のなかでいちばん鮮やか
鉄紺(てつこん) 7.5PB 1.5/2 ごく暗い紫みの青 明度が1段暗く、黒に近い
ミッドナイトブルー 5PB 1.5/2 ごく暗い紫みの青 鉄紺と同じ暗さで、やや青寄り
茄子紺(なすこん) 7.5P 2.5/2.5 ごく暗い紫 色相は紫。明るさは紺色と同じ
紫紺(しこん) 8P 2/4 暗い紫 色相は紫で、紺色より少し暗い

図と表を見ると、「紺色」と「ネービーブルー」が同じ位置に重なること、名前に紺がつく茄子紺・紫紺が、JISの色相では青紫(PB)ではなく紫(P)の側に入ることがわかります。なお、よく耳にする「濃紺」「留紺」はJISの慣用色名にはなく、JISの数値もありません。

鉄紺・勝色・紫紺……紺の仲間の由来と見分け方

検索されることの多い紺の仲間について、名前の由来と、紺色との違いを1色ずつ見ていきます。色名の由来に複数の説があるものは、その旨を書き添えています。

鉄紺(てつこん)——紺色より1段暗い、黒に近い紺

鉄紺は、JISで7.5PB 1.5/2、系統色名「ごく暗い紫みの青」と定められた色です。明度1.5は紺色(2.5)より1段暗く、並べると紺色が青く見えるほど黒に近づきます。Webの和色見本では#17184bがよく使われ、東洋大学がスクールカラー「鉄紺」として公開しているRGB(R23 G25 B76)もほぼ同じ値です。

名前が似ている「鉄色(てついろ)」は、JISでは2.5BG 2.5/2.5の「ごく暗い青緑」で、鉄紺とは別の色です。色名で指定するときは、取り違えに気をつけましょう。

勝色(かちいろ)——「勝つ」に通じる縁起の紺

勝色は、もとは「褐色(かちいろ)」と書かれた色です。藍で濃く染めた布を搗く(つく=たたく)作業を「搗つ(かつ)」と呼んだことから、「かち」の名がついたとされています。鎌倉時代になると「かつ」が「勝つ」に通じるとして武士に好まれ、武具にも用いられたと伝わります。近代には軍服の色とも結びつけられ、今もスポーツのユニフォームに縁起を担いで採用される例があります。

注意したいのは、現代では「褐色」を「かっしょく」と読むと、茶色〜焦げ茶の色を指すことです。JISの慣用色名でも、「褐色」は6YR 3/7の茶系の色、「勝色」は7PB 2.5/3の紺系の色として、別々に定められています。

色の値にも注意点があります。色名の辞典や解説では「紺よりさらに濃く、黒く見えるほど」と説明されることが多い一方、JISの値は紺色と同じ明度2.5で、彩度が少し低い(3)——つまりくすんだ紺です。Webのカラーコードも、#181b39のような黒に近い値から、#4d5269のような灰みのある値まで資料によって大きく開きがあります。勝色を使うときは、どの資料の値を使うかを決めて統一するのがおすすめです。藍染そのものの歴史は藍染とは?歴史と青く染まる仕組みで紹介しています。

濃紺(のうこん)と留紺(とめこん)——いちばん濃い紺の呼び名

濃紺は文字どおり濃い紺のことで、服の色表示ではネイビーとほぼ同じ意味で使われることもあります。JISの慣用色名にはなく、広く共有されたカラーコードもありません。留紺は、藍を重ねてこれ以上は濃く染められないところまで染めた紺を指す、染め物の言葉とされています。留紺はWebの和色見本では#1c305cで示されることが多く、紺色の代表値#223a70より一段暗い色です。どちらも「紺のなかで特に濃いもの」を表す呼び名と考えるとよいでしょう。

紫紺(しこん)・茄子紺(なすこん)——紫の側に入る紺

紫紺はJISで8P 2/4の「暗い紫」。名前の由来には諸説あり、紫草の根(紫根)で染めた色から来たという説と、藍染の紺が紫みを帯びた色を指したという説があります。Webの和色見本では#460e44前後の値が使われます。

茄子紺は、ナスの実の皮のような色を表す名前で、JISでは7.5P 2.5/2.5の「ごく暗い紫」です。どちらも「紺」とつきますが、紺色と並べるとはっきり紫に見えます。紺のつもりで選ぶと印象が変わるので、色見本で確かめてから使いましょう。

紺青(こんじょう)・瑠璃紺(るりこん)・紺藍(こんあい)——明るさと鮮やかさが違う紺

紺青(5PB 3/4)は、18世紀にヨーロッパで作られた青い顔料プルシャンブルーの和名としても知られ、JISでもプルシャンブルーとアイアンブルーは紺青と同じ値です。瑠璃紺(6PB 3/8)は宝石の瑠璃(ラピスラズリ)のような青みを帯びた紺で、紺色と同じ色相のまま明るく鮮やかにした色。紺藍(9PB 2.5/9.5)は紫みが強く、紺の仲間ではいちばん鮮やかです。

紺とネイビー、紺と黒の境目——見分けにくいときの確かめ方

ネイビー(navy blue)は、イギリス海軍の制服の色に由来するといわれる英語の色名で、JISの「ネービーブルー」は紺色と同じ6PB 2.5/4です。ただし服の色表示の「ネイビー」は、明るめの紺から黒に近い濃紺まで幅広く使われているので、名前がネイビーでも色の濃さは商品ごとに違います。

紛らわしいのが紺と黒です。JISの値で比べると、紺色の明度は2.5、黒は1.5で、差は1しかありません。室内の暗い照明や夜の屋外では、ほとんど同じ色に見えることがあります。手持ちの服が紺か黒か迷ったときは、次の順に確かめてみてください。

  1. 昼間の窓辺など、自然光の下で見る——電球色の照明の下では、青みが消えて黒っぽく見えやすくなります。
  2. 白い紙の上に置く——紺は青みが感じられ、黒は色みのない暗さに見えます。
  3. 黒とわかっている物と並べる——黒い靴下やペンケースなどと横に並べると、紺は明るく青く見えます。
  4. スマートフォンの写真だけで判断しない——カメラの自動補正で、紺が黒っぽくも青っぽくも写ることがあります。

藍染の濃い色も、光の当たり方によって青みが強く見えたり黒に近く見えたりします。紺と黒を合わせるコーデのコツは、次の章の早見表と、その後の「紺×黒」の項で紹介します。

紺に合う色の早見表——「明度差」と「寒暖」で選ぶ

紺は、明度2.5の暗い色で、彩度は低め〜中くらいの寒色です。そのため合わせる色は、①紺との明るさの差(明度差)②寒色か暖色か③使う面積の3つで考えると整理しやすくなります。下の図は、紺色の隣に相手の色を置き、JISの値から明度差を出したものです。

紺色と相手の色を左右に並べた配色見本12組。明るい色(白・水色・ベージュ・シルバーグレイ)は明度差4以上、暖色(からし色・黄土色・ピンク・朱色)は3〜4.5、暗い色(黒・焦茶・ボルドー・チャコールグレイ)は明度差1以下
図2 紺に合う色の早見表。明度差はJISのマンセル値から計算した目安
合わせる色 JISの値 紺との明度差 相性 使い方のコツ
白 N9.5 7.0 ◎ 上下どちらにも使える。面積を広くとっても重くならない
生成り 10YR 9/1 6.5 ◎ 白よりやわらかく、麻や綿の風合いとなじむ
水色 6B 8/4 5.5 ◎ 同じ青系の濃淡でまとまる。淡い色を顔まわりに
ベージュ 10YR 7/2.5 4.5 ◎ 黄みを含むので、紺と合わせると温かみが出る
シルバーグレイ N6.5 4.0 ◎ 色みがなく、紺の色を邪魔しない
からし色 3Y 7/6 4.5 ○ 色相環で紺のほぼ反対側。ニットや小物で
黄土色 10YR 6/7.5 3.5 ○ からし色より落ち着いた暖色。秋冬に合う
ピンク 2.5R 7/7 4.5 ○ 紺が甘さを抑える。淡めのトーンを選ぶ
朱色 6R 5.5/14 3.0 ○(差し色) 鮮やかなので面積は小さく。手拭いやバッグで
グレイ N5 2.5 ○ 落ち着くが地味になりやすい。白を少し足す
茶色 5YR 3.5/4 1.0 △ 色相は好相性でも明るさが近い。明るい茶を選ぶか、白・生成りを挟む
黒 N1.5 1.0 △ 境目がぼやける。素材感を変えるか、白で区切る
焦茶 5YR 3/2 0.5 △ 紺とほぼ同じ暗さ。靴やベルトなど小物にとどめ、白・生成りを挟む
チャコールグレイ 5P 3/1 0.5 △ 色みは控えめでも暗さが近い。明るいインナーで区切る
ボルドー 2.5R 2.5/3 0 △ 明るさが同じで沈みやすい。小物で少量に

この記事では、明度差4以上を「紺がくっきり見える組み合わせ」、1以下を「境目がぼやけやすい組み合わせ」の目安にしています。明度差が小さい色でも、色相が紺の反対側に近い暖色(茶色・からし色など)は互いを引き立てる力があるので、明るさを少し上げるか、白や生成りを間に挟むと使いやすくなります。

紺×黒・紺×茶色・紺×デニムは合わない?迷いやすい組み合わせ

早見表で△や○になった組み合わせも、置き方しだいで十分に成り立ちます。よく検索される3つの組み合わせについて、うまくいかない原因と直し方をまとめます。

紺×黒——明度差1を「区切り」で補う

紺と黒が「合わない」と言われるのは、色が似すぎて境目がぼやけ、全体が重く見えやすいからです。次のどれか1つを取り入れると、引き締まった組み合わせになります。

  • 間に白を挟む——紺のジャケットの下に白のインナー、黒のパンツに白い靴など、紺と黒の間に明るい色を入れる。
  • 素材感を変える——光沢のある黒と、ざっくりした綿や麻の紺のように、表面の質感に差をつける。
  • 面積を偏らせる——黒は靴やバッグだけにして、上下の大きな面積は紺にそろえる。

紺×茶色——色相は好相性、問題は明るさ

茶色は紺の反対側に近い暖色なので、本来は相性のよい色です。それでも重く見えるのは、焦げ茶や濃い茶が紺とほぼ同じ暗さだからです。紺の服に茶色を合わせるなら、キャメルやベージュのような明るい茶を選ぶか、濃い茶は靴・ベルト・バッグなどの小物にとどめ、服の間に生成りや白を挟みます。

濃い藍に白い桜吹雪柄のバケットハットと、茶色に白い水玉柄のバケットハットを男女でかぶった写真。男性は茶色のシャツに生成りのTシャツ、女性は生成りのシャツを着ている
藍染バケットハット(藍染市場)— 桜吹雪柄と水玉柄(茶色)。茶色のシャツと生成りのTシャツ、生成りのシャツに合わせた着用例

上の写真では、濃い藍の帽子と茶色のシャツの間に生成りのTシャツが入り、暗い色どうしがくっつかないように区切られています。茶色の帽子の側も、生成りのシャツとの明るさの差で輪郭がはっきり見えます。

紺×デニム——同じ青系は濃さの差をはっきりつける

紺とデニムは同じ青の仲間ですが、濃さが近いと「そろえたつもりが少しずれている」ように見えがちです。紺のトップスには色落ちした淡いデニムを、濃いデニムには白や水色のトップスを合わせるなど、濃淡の差をはっきりつけるとまとまります。

紺の配色パターン6つと、藍染の服での合わせ方

ここまでの考え方を、トップス・ボトムス・小物の配色にまとめたのが下の図です。紺をどこに置くかで印象が変わるので、手持ちの服に当てはめて使ってみてください。

紺を使った配色パターン6つの模式図。1紺のトップスに白のパンツ、2紺のトップスにベージュのパンツと茶の靴・バッグ、3グレーのトップスに紺のパンツ、4水色のトップスに紺のパンツと紺の帽子、5紺のジャケットに白のインナーと黒のパンツ、6紺の上下にからし色の帽子とバッグ
図3 紺の配色パターン6つ。明暗差・暖色・無彩色・濃淡・区切り・差し色の考え方
  1. 紺×白——明度差がいちばん大きい基本の組み合わせ。清潔感が出て、季節を問いません。
  2. 紺×ベージュ(+茶の小物)——暖色で温かみを足す組み合わせ。茶は靴やバッグなど小物で使うと重くなりません。
  3. グレー×紺——色みを抑えた静かな組み合わせ。明るめのグレーを選ぶと紺が引き立ちます。
  4. 紺の濃淡——水色など淡い青を上に、紺を下に置くワントーン。淡い色を顔に近い位置へ置くと明るく見えます。
  5. 紺×黒(白で区切る)——白のインナーや靴で、紺と黒の間に明るい色を入れます。
  6. 紺×からし(小物で差し色)——紺でそろえた装いに、帽子やバッグでからし色を少しだけ効かせます。

図の「紺」の位置には、紺に近い濃い藍の服を当てはめることもできます。たとえば次のようなアイテムです(写真の色の見え方は、撮影の光や画面によって変わります)。

レディースの例——濃い藍のシャツに生成りのパンツ

濃い藍の地に白い縦縞模様が入った立ち襟のシャツに、生成りのパンツを合わせた女性の着用写真。前立てに茶色のボタンが並ぶ
モダンシャツ(藍染市場)— 濃い藍に白い縦縞模様。生成りのパンツと合わせた着用例

濃い藍の地に白い縦縞が入ったシャツは、それだけで紺と白の明暗差を持っています。ボトムスを生成りにすると、シャツの白い部分と色がつながり、上下が自然にまとまります(パターン1の応用)。反対に、濃い藍のパンツを主役にする日は、白や水色のトップスを合わせるパターン4が使えます。

メンズの例——深い藍のシャツは明るいボトムスで軽く

深い藍のシャツやジャケットは、白・生成り・ベージュのパンツと合わせるのが基本です。黒や濃い色のパンツを合わせる日は、白のインナーをのぞかせるか足元を白にして、パターン5のように明るい色で区切ります。シャツや帽子の選び方は藍染の服 メンズ特集も参考にしてください。

季節で変える——夏は白と水色、秋冬はからし・茶・グレー

春夏は、白・生成り・水色など明度差の大きい色と合わせると、紺の重さが和らいで涼しげに見えます。秋冬は、からし色・黄土色・ベージュ・グレーのような落ち着いた色を合わせると季節になじみます。冬の帽子の色選びは冬にキャップはおかしい?浮かない素材・色とアウター別コーデ、季節ごとの着回し例は藍染コーディネート実例集で紹介しています。

写真の「紺」と実物の色——藍染の濃い青を選ぶときの注意

藍染の服や小物は、同じ「濃い藍」でも1点ごとに濃さや色みに差があり、商品名や写真の説明でも「藍」「無地」「紺の無地」などさまざまな言い方がされます。藍染市場のベレー帽を並べた写真を見ると、淡いムラ染めから紺に近い濃い無地まで、同じ藍の仲間でも濃さに大きな幅があることがわかります。

藍染のベレー帽5点をマネキンヘッドにかぶせて並べた写真。淡いムラ染め、濃い藍の無地、濃い藍に白い水玉、青地に黄色いちょうちょ柄、黄土色の無地
藍染ベレー帽(藍染市場)— 水玉・ちょうちょ・ムラ染め・無地と、黄土色の無地。同じ藍でも濃さに幅がある

さらに、画面で見る色は、撮影したときの光、スマートフォンやパソコンの画面の設定によっても変わります。JISの慣用色名が物の色を数値で定めているのに対し、写真の色は環境しだいで紺にも青にも、黒に近くも見えるのです。ネットで藍染の濃い色を選ぶときは、次の点を確かめると失敗が減ります。

  1. 色合いのアップ写真を見る——商品ページには、生地の藍の色合いを近くで写した写真を載せている商品があります。全体写真より色みがわかりやすくなります。
  2. 置き写真と着用写真を見比べる——背景や光が違う複数の写真で、どれも同じ方向(青っぽい・黒っぽい)に見えるかを確かめます。
  3. 手持ちの服との「明るさの関係」で考える——画面の色を正確に合わせるのは難しいので、「手持ちの白いパンツと合わせる」「黒い靴と合わせる」など、この記事の明度差の考え方で組み合わせを決めておきます。
  4. 迷ったら購入前に問い合わせる——色みの印象など、気になる点は購入前に相談すると安心です。

藍染は、洗濯や日光で少しずつ色合いが変わっていくのも特徴です。色の変化との付き合い方は藍染の色落ち・色移りはなぜ?、洗い方は藍染アイテムのお手入れガイドをご覧ください。紺をまず小物で取り入れてみたい方には、次のようなアイテムがあります。

  • 藍染バケットハット — 付属の紐で頭囲約54〜60cmに調整できる男女兼用
  • 藍染キャップ — 頭回り約58cm(サイズ調整機能付き)、ツバの長さ約7.5cm
  • 藍染ベレー帽 — サイズ調節紐付きの男女兼用。水玉・ちょうちょ・ムラ染め・無地
  • 手拭い — 約33cm×90cm。1枚ずつ表情が異なる藍染の手拭い

→ 藍染の帽子を見る / 藍染アイテムをすべて見る

まとめ——紺は「明るさの差」で合わせる色

紺色とは、藍染の濃く暗い色に由来する、紫みを帯びた暗い青です。JISでは6PB 2.5/4の「暗い紫みの青」と定められ、ネービーブルーと同じ値。画面では#223a70がよく使われます。紺の仲間は、色相(青寄りか紫寄りか)・明度・彩度の3点で見分けられ、鉄紺は紺より1段暗く、勝色は同じ明るさで少しくすみ、紫紺と茄子紺は紫の側に入ります。紺に合う色を選ぶときは、白・生成り・水色・ベージュのように明度差の大きい色か、からし色・黄土色のような暖色を基本に、黒や焦茶と合わせる日は白を挟んで区切ってみてください。

よくある質問

紺色のカラーコードは何ですか?

Webの和色見本では#223a70(RGB 34, 58, 112)がよく使われます。JISの慣用色名では紺色はマンセル値6PB 2.5/4と定められ、画面用に換算すると#333C5E前後になります。資料によって数値に幅があるので、使う場面ごとにどちらかに決めて統一すると迷いません。

紺色とネイビーは同じ色ですか?

ほぼ同じ色です。JISの慣用色名でも、ネービーブルーは紺色とまったく同じマンセル値(6PB 2.5/4)で定められています。ただし服の色表示の「ネイビー」は、明るめの紺から黒に近い濃紺まで幅広く使われるため、商品ごとに濃さが違います。

鉄紺とはどんな色ですか?

紺色よりさらに暗い、黒に近い紺です。JISの慣用色名では7.5PB 1.5/2の「ごく暗い紫みの青」で、明度は紺色より1段低くなっています。Webの和色見本では#17184bがよく使われ、東洋大学のスクールカラーとしても知られています。

勝色はなぜ縁起のよい色とされるのですか?

藍で濃く染めた布を搗く(たたく)工程にちなんで「かちいろ(褐色)」と呼ばれた色が、鎌倉時代に「勝つ」に通じるとして武士に好まれたと伝わるためです。今もスポーツのユニフォームに縁起を担いで採用される例があります。なお「褐色」を「かっしょく」と読むと茶系の色を指します。

紺に合う色は何色ですか?

明度差の大きい白・生成り・水色・ベージュ・明るいグレーが合わせやすい定番です。からし色や黄土色などの暖色は、色相環で紺のほぼ反対側にあり、互いを引き立てます。黒・焦茶・ボルドーは紺と明るさが近いので、白を挟むなどの工夫をすると使いやすくなります。

紺と黒の組み合わせはおかしいですか?

おかしくはありませんが、JISの値で明度差が1しかなく、境目がぼやけて重く見えやすい組み合わせです。白いインナーや靴で間を区切る、光沢とマットなど素材感を変える、黒を小物だけにするといった工夫で、引き締まった印象になります。

紺色は英語で何と言いますか?

一般的にはnavy blue(ネイビーブルー)、または単にnavyと言います。ただしWebのCSSで「navy」と指定すると#000080という鮮やかな青紫寄りの色になり、和色の紺とは見え方が違うので、紺らしい色にしたいときは#223a70などの数値で指定します。

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AIZOME ICHIBA

日常を彩る、藍染のある暮らし

着るほどに馴染み、使うほどに表情が変わる。藍染市場のアイテムを、ぜひお手元で。