レイヤードとは、シャツにニット、ワンピースにパンツのように、服を重ねて着る「重ね着」の着こなしのことです。英語の layered(層になった・重ねた)から来たファッション用語で、ただ枚数を増やすのではなく、重ねた服どうしの丈や色、素材の違いを見せて奥行きを出すところに意味があります。なお、髪型で使う「レイヤー(レイヤーカット)」は髪に段差をつけて毛先を重ねるカットのことで、服のレイヤードとは別の言葉です。この記事では、重ね着の基本ルール、着丈の引き算で考える丈の差、失敗例の直し方、アイテム別の組み合わせ早見表、秋冬の気温別の目安、メンズと40代・50代のコツまでを順に解説します。
この記事の要点
- レイヤードは「重ね着」のこと。寒さを防ぐための厚着と違い、重ねた服どうしの丈・色・素材の違いを見せて、着こなしに奥行きを出すことを指します。
- 基本は「差」をつけること。丈・色・素材・厚み・首元の形のうち1〜2か所に違いを出し、残りはそろえるとまとまります。
- 丈の差は、商品ページの着丈を引き算すれば買う前に見積もれます。差が10cm未満なら「のぞかせる」、20cm以上なら「二つのシルエットを重ねる」見え方が目安です。
- 着ぶくれの多くは「内側が厚い」「全部がゆったり」「首元に要素が多い」ことが原因です。内側を薄くし、どこか1か所を細く・短くすると整います。
- 秋冬は、汗を逃がす内側・温める中間・風を防ぐ外側と役割を分け、コートを脱いでも成立する組み合わせにしておくと寒暖差に対応できます。
レイヤードとは?意味と「重ね着」「レイヤー」との違い
レイヤード(layered)は、英語の layer(層・重ねる)から生まれた言葉で、「層になった」「重ねた」という意味です。ファッションでは、複数の服を重ねて着る着こなしや、その見た目を指します。英語では、重ね着することを layering、重ね着した装いを layered look と表現します。レイヤードスタイルは1960年代後半ごろから流行したとされ、いまでは季節を問わない定番の着こなしになりました。
日本語の「重ね着」とほぼ同じ意味ですが、使われ方には少し差があります。「重ね着」は寒さ対策で下に1枚足すことまで含む広い言葉で、「レイヤード」は重ね方そのものを見せるおしゃれとして使われることが多い言葉です。また「厚着」は、寒さを防ぐために枚数や厚みを増やすことで、見た目より保温が目的という点でレイヤードとは分かれます。
レイヤー・フェイクレイヤード・ドッキングなど、似た言葉の整理
- レイヤー:層・重なりのこと(名詞)。「レイヤード」は「層になった」という形容詞にあたります。髪型ではレイヤーカットの略として使われます。
- レイヤリング:重ねて着ること。アウトドアでは、肌側・中間・外側の服に役割を分けて重ねる考え方を指し、秋冬の防寒にも応用できます。
- フェイクレイヤード(重ね着風):1着で重ね着しているように見せる服。襟や裾、袖口に別布を縫い付けたトップスなどがあります。
- ドッキング:異なる素材や服の形を縫い合わせて1着にした服。フェイクレイヤードの作り方の一つとしても使われます。
- アンサンブル:同じ素材や色でそろえた組み合わせ。カーディガンとインナーのセットなど、重ねて着ることを前提にしています。
- レイヤードスカート・レイヤードパンツ:生地を2枚以上重ね、段差や透け感を出したボトムス。重ねた見え方を1着に組み込んだものです。
- ティアード:1着の中で生地を段々に切り替えたデザイン。重ねた服ではなく「段」の構造を指します(詳しくはティアードスカートとは)。
重ね着の基本ルール|「差」をつける5つのポイント
レイヤードがおしゃれに見えるか、ただの厚着に見えるかは、重ねた服どうしに「違い」が見えるかどうかで決まります。違いをつけるポイントは次の5つです。すべてを変える必要はなく、1〜2か所に差をつけ、残りはそろえるほうがまとまります。
- 丈の差:内側の服を裾や袖口から少しのぞかせる、または外側を短くして内側の形を見せる。丈がそろっていると、重ねた2枚が1枚に見えてしまいます。
- 色の差:明るい色と深い色、または同じ系統の濃淡で重ねる。色数は全身で3色ほどに抑えると散らかりません。
- 素材の差:ハリのあるシャツ地と柔らかな編み地、平らな生地と凹凸のある生地など、表面の質感を変える。同じ色どうしでも立体感が出ます。
- 厚みの順番:内側ほど薄く、外側ほど厚くする。逆にすると内側の服に押されて外側が膨らみ、着ぶくれの原因になります。
- 首元の形の差:丸首の上にVネック、立ち襟の上に丸首など、襟ぐりの形を変える。首元は顔に近く目に入りやすいので、小さな差でも重ね着らしさが伝わります。
色の差は、明暗をはっきりつけるほどメリハリが出ます。藍や紺のような深い色を外側にするなら、内側は白や生成りにすると、首元や裾の境目がくっきり見えます。同系色でまとめたいときは、藍色どうしでも濃淡の違う2枚を選ぶと境目が分かります。色の合わせ方は藍色とはどんな色?合う色の解説も参考にしてください。

写真はショート丈のベストを白い立ち襟のトップスに重ねた例です。外側が藍色、内側が白という明暗の差と、丸い襟ぐりから立ち襟がのぞく首元の形の差、この2つだけで、ベストを1枚足した重ね着だとひと目で分かります。
見せたい主役は1枚に決める
柄物や装飾の多い服を2枚重ねると、どちらを見せたいのかがぼやけます。重ね着では「見せたい1枚」を先に決め、ほかの服は無地や控えめな柄にして引き立て役に回すのが基本です。柄物をあえて内側に使い、襟元や裾から少しだけのぞかせる方法もあります。
丈の差は「着丈の引き算」で決める|実寸で見る重ね着の例
重ね着の印象をもっとも左右するのが丈の差です。通販で服を選ぶときも、商品ページの着丈を引き算すれば、重ねたときに内側がどのくらいのぞくかを買う前に見積もれます。藍染市場の商品で計算した例が次の表です。着丈・身幅は各商品ページに記載のおおよその寸法で、差は引き算した計算値です。
| 組み合わせ(外側 × 内側) | 着丈(外側/内側) | 丈の差(計算値) | 身幅(外側/内側) | 計算から読める見え方 |
|---|---|---|---|---|
| 1. フレンチベスト × Aラインロングブラウス | 約49cm/約81cm | 内側が約32cm長い | 約50cm/約53cm | ベストは胸まわりだけを覆い、下にブラウスのAラインの広がりが大きく見える |
| 2. ノースリーブ和風ベスト × セミロングプルオーバー | 約60cm/約75cm | 内側が約15cm長い | 約65cm/約57cm | 腰まわりにプルオーバーの裾が段になって見える。外側の身幅に約8cmのゆとり |
| 3. メンズベスト × メンズマンダリンシャツ-無地- | 約61cm/約76cm | 内側が約15cm長い | 約56cm/約61cm | シャツの裾を出して着ると、ベストの下に帯のように見える |
| 4. メンズベスト × コットンT「藍」(Mサイズ) | 約61cm/70cm | 内側が約9cm長い | 約56cm/52cm | Tシャツの裾が少しのぞく程度 |
| 5. ノースリーブパッチベスト × タートルネックプルオーバー(ガーゼ) | 約86cm/64cm | 外側が約22cm長い | 約55cm/55cm | プルオーバーの裾は隠れ、首元と袖だけが見える。縦に長い線ができる |
表から分かるように、丈の差によって見え方はおおよそ次の3段階に分かれます(あくまで目安です)。
- 差が10cm未満:内側が「のぞく」程度。控えめで、きちんとした印象を保ちやすい
- 差が10〜20cm:裾に「段」ができる。重ね着だとはっきり分かり、カジュアルに寄る
- 差が20cm以上:上下で「二つのシルエット」が見える。ベストやロング丈が主役の装いになる
実際ののぞき方は、着丈を測り始める位置(肩のいちばん高いところか、後ろ襟の付け根か)や肩の形、ボトムスにタックインするかどうかで数cm変わります。計算は「おおよその当たりをつけるもの」と考えてください。
身幅は「外側が内側と同じか広い」と収まりやすい
丈と一緒に見ておきたいのが身幅です。外側の身幅が内側より狭いと、内側の生地が押し込まれて脇や背中にしわが寄り、着ぶくれして見えます。例2のように外側の身幅が広ければ、ゆとりのあるプルオーバーを内側に入れても収まりやすくなります。例1や例3のように外側のほうが細い場合は、内側を薄手のシャツやブラウスにするか、前開きのベストならボタンを開けて着ると窮屈に見えにくくなります。なお、藍染市場のメンズベストは、背面のストラップでシルエットを調整できる作りです。
- フレンチベスト — 着丈約49cmのショート丈。肩を少し覆う袖丈で、長めのトップスに重ねやすい
- ノースリーブ和風ベスト — 前開きで左右に大きなポケット。身幅約65cmとゆとりがある
- ノースリーブパッチベスト — 着丈約86cmのロング丈とVネックで、縦のラインをつくる
- Aラインロングブラウス — 着丈約81cm。裾に向かって広がるAラインが、短いベストの下から見える
失敗しやすいレイヤードと直し方
重ね着がうまくいかないときは、原因がいくつかのパターンに分かれます。「なんだか野暮ったい」「太って見える」と感じたら、次の表で当てはまるものを探してみてください。
| よくある失敗 | 主な原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 着ぶくれして体が大きく見える | 内側に厚手の服を着ている/上下とも全部ゆったりしている | 内側を薄手に替える。ボトムスを細身にするか、手首・足首を見せて1か所を締める |
| 重ねたのにのっぺり見える | 丈も色もほぼ同じで、境目が見えない | 丈か色のどちらかに差をつける。袖口を折り返して内側を見せるのも手 |
| ごちゃごちゃして落ち着かない | 柄物や色を重ねすぎている | 柄は1点にし、色は全身で3色ほどに絞る |
| 首元が詰まって苦しそう | タートルネック・立ち襟・マフラーなど、首まわりの要素が重なっている | 首元に高さのある服は1枚だけにする。外側をVネックや前開きにして抜けをつくる |
| 腰まわりがもたつく | 長いシャツやTシャツの裾を全部外に出している | 前だけタックインする、または外側をさらに長い丈にして裾を隠す |
| 甘く・若く見えすぎる | フリル、レース、ティアードなど装飾の多い服どうしを重ねている | 装飾のある服は1枚にし、もう1枚は無地で直線的な形にする |
| 動くと内側がはみ出して見える | 内側の服が外側より大きい(身幅・袖幅が広い) | 内側はジャストサイズ、外側はゆとりのあるサイズにする |
とくに多いのが着ぶくれです。「内側は薄く、外側は厚く」「どこか1か所は細く・短く」の2つを守るだけで、重ねる枚数が同じでもすっきり見えます。縦に長い線をつくる前開きの服やロング丈のベストも、着ぶくれを防ぐのに役立ちます。
アイテム別|レイヤードコーデの組み合わせ早見表
よく使われる重ね着の組み合わせを、基本の重ね方と差のつけどころで一覧にしました。アイテムごとの詳しい着こなしは、それぞれの解説記事で紹介しています。
| 組み合わせ | 基本の重ね方 | 差をつけるところ | 詳しい解説 |
|---|---|---|---|
| シャツ × ニット | 丸首のニットの首元からシャツの襟を出し、裾と袖口からもシャツをのぞかせる | 素材(ハリのある布と編み地)と丈 | プルオーバーとは |
| Tシャツ × シャツ | Tシャツの上に、シャツの前を開けて羽織る | 色の明暗と首元の形 | スタンドカラーシャツ |
| タートルネック × シャツ・ベスト | タートルネックを内側にし、首元だけを見せる | 首元の高さ | タートルネックとは |
| ベスト・ジレ × シャツ・Tシャツ | ベストを外側に重ね、丈の差を見せる | 丈と身幅 | ジレとベストの違い |
| タンクトップ・キャミソール × シャツ・Tシャツ | 夏は前を開けたシャツの下に、秋は長袖の上に重ねる | 肌の見え方と首元 | 襟付きタンクトップとは |
| チュニック丈のトップス × 細身のパンツ | 長めのトップスで腰まわりを覆い、下は細くまとめる | 上下のボリューム | テーパードパンツとは |
| ワンピース × パンツ | ワンピースの裾からパンツを少しのぞかせる | 丈とシルエット | 50代の秋冬ワンピース |
| スカート × パンツ | スカートの下に細身のパンツを重ねる | 裾の段差 | ティアードスカートとは |
ベスト・タートルネックを重ねるとき
ベストは袖がないぶん腕まわりがもたつかず、重ね着の入り口としてもっとも取り入れやすいアイテムです。ジレとの呼び分けはジレとは?ベストとの違い、ベストの丈ごとに合うボトムスやコートとの丈の差はベストのコーデ|丈×ボトムス早見表、タートルネックをインナーにするときの首元の見せ方はタートルネックの解説にまとめています。
Tシャツの重ね着
Tシャツは重ね着の土台としていちばん使いやすい服です。定番は、白いTシャツの上にシャツを前を開けて羽織る、長袖Tシャツの上に半袖Tシャツを重ねて袖と裾に長袖をのぞかせる、Tシャツの上にベストを重ねる、の3つです。どれも内側と外側の色の明暗をはっきりさせると、境目がきれいに見えます。プリントのあるTシャツを内側に使うときは、柄が半分ほど隠れても成立する小さめの柄が向いています。
キャミソール・タンクトップの重ね着
キャミソールやタンクトップには、ほかの服の下に着て胸元の開きや透け感を調整する使い方と、ブラウスやTシャツの上に重ねて胴まわりに色の面をつくる使い方があります。上に重ねるときは、内側の服より着丈を短くして裾の段差を見せると、すっきりまとまります。
スカート × パンツは「重ねたデザイン」の1着から
スカートの下にパンツを重ねる組み合わせは、スカートの丈とパンツの幅の釣り合いが取りにくく、重ね着のなかでも難しい部類です。はじめて試すなら、生地を重ねたデザインのボトムスを1着選ぶ方法もあります。

藍染市場のスカート風パンツ-ガーゼ-は、ガーゼを2枚重ねた作りのパンツです。写真のように外側の生地が内側より短く、裾に段差ができるため、1着でスカートとパンツを重ねたような見え方になります。ウエストは総ゴムで、総丈は約88cmです。
秋冬のレイヤード|気温別の重ね方の目安
秋冬の重ね着には、見た目の差に加えて「暖かさの調整」という役目が加わります。ここで役立つのが、アウトドアで使われるレイヤリングの考え方です。肌に近い内側は汗を逃がす薄手の服、中間は空気をためて温める服(ニットやベスト)、外側は風を防ぐ服(ジャケットやコート)と役割を分けると、枚数を増やしすぎなくても暖かく、脱ぎ着で温度差に対応できます。外側に着るアウターの種類と、気温ごとの選び方はジャケット・コートの種類一覧で紹介しています。
| 最高気温の目安 | 重ね方の例 | ポイント |
|---|---|---|
| 20℃前後 | 長袖シャツ1枚、または半袖Tシャツ+シャツの羽織り | 朝晩の冷えに備え、脱いで手に持てる薄手の羽織りを |
| 16〜19℃前後 | 長袖のトップス+ベスト、または薄手のカーディガン | 前開きのものなら、日中は開けて温度を調節 |
| 12〜15℃前後 | 長袖のトップス+ニットやベスト+薄手のジャケット | 3枚重ねの基本形。内側ほど薄く |
| 8〜11℃前後 | 長袖のトップス+ニット+コート | コートを脱いでも見た目が成立する組み合わせに |
| 7℃以下 | 保温性のあるインナー+ニット+厚手のコート+マフラーやストール | 首元・手首・足首を覆うと体感が変わる |
気温はあくまで目安です。風の強さや日差し、湿度、暑がりか寒がりかによって、体感は大きく変わります。
秋は「前開き」で寒暖差に備える
秋は朝晩と日中の気温差が大きい季節です。かぶって着るプルオーバーやニットだけで重ねると、日中に暑くなったときに調整できません。いちばん外側をシャツ、ベスト、ジャケットなど前を開けられる服にしておくと、ボタンを外すだけで熱を逃がせます。前を開けてカーディガンのように羽織ることも、ボタンを閉じてチュニックのように着ることもできるAラインマンダリンジャケットのような、2通りに着られる服もこの時期に重宝します。
冬は「コートを脱いだ後」まで考える
冬は屋外と室内の温度差が大きく、室内でコートを脱ぐ場面が増えます。コートの下がニット1枚だと、脱いだときに単調に見えがちです。コートの下にもシャツ × ニット、タートルネック × ベストのような重ねを1つつくっておくと、脱いでも着こなしが崩れません。首元の防寒にはマフラーやストールを足します。巻き方はストールの巻き方、アイテムの使い分けはスカーフ・マフラー・ストールの違いで紹介しています。気温に合わせて重ね方を変えられるコートについてはリバーシブルコートとはもどうぞ。パーカーをコートの下に着るときのフードの出し方は、パーカーのコーデで紹介しています。
夏のレイヤードは「薄く・1枚だけ足す」
夏にも重ね着はできます。Tシャツの上に薄いベストを1枚足す、ノースリーブの上に薄手のシャツを羽織って冷房対策を兼ねる、など「1枚足す」程度にとどめるのがコツです。風を通しやすいガーゼ素材の服についてはガーゼ服の着心地と魅力で解説しています。
メンズのレイヤード|重ね着がダサく見えない3つのポイント
メンズの重ね着が「ダサい」と言われやすいのは、内側の服を大きく見せすぎている、色や柄を重ねすぎている、サイズ感が合っていない、のいずれかが原因であることがほとんどです。次の3点を押さえると、落ち着いた印象にまとまります。
- 色は2〜3色、同じ系統の濃淡でまとめる:紺・藍・グレー・白・生成りなど、なじみやすい色の中で明暗をつけると失敗が少なくなります。
- 内側は見せすぎない:先ほどの3段階でいえば、内側が少しのぞく10cm未満から、裾に段ができはじめる15cm前後までが取り入れやすい範囲です。裾を大きく出すより、襟元や袖口で見せるほうがすっきりします。
- 内側はジャスト、外側はゆとり:内側のTシャツやシャツが大きすぎると、外側の服の下でたるみ、全体がだらしなく見えます。

取り入れやすいのは、Tシャツやシャツにベストを重ねる組み合わせです。藍染市場のメンズベストは着丈約61cmで、先ほどの表のとおり、着丈約76cmのマンダリンシャツに重ねると計算上は約15cm、コットンT「藍」のMサイズ(着丈70cm)なら約9cm、内側が長くなります。同じTシャツでもSサイズ(着丈66cm)なら差は約5cm、Lサイズ(着丈74cm)なら約13cmと、サイズによってのぞき方が変わります。ただし、サイズを上げると身幅も広がる(Mの52cmに対してLは55cm)ため、丈だけで選ばず、体に合うサイズを優先してください。
ベストに抵抗があるなら、シャツの前を開けてTシャツに羽織るところから始めるのも一つの方法です。立ち襟のシャツを羽織りに使う方法はスタンドカラーシャツのメンズコーデ、腕を出すことに抵抗がある人向けの段階的な取り入れ方はノースリーブはメンズでもあり?で紹介しています。
- メンズベスト — 着丈約61cm・身幅約56cm。背面のストラップでフィット感を調整できる
- メンズマンダリンシャツ-無地- — 着丈約76cm。胸元のダブルポケットがアクセントで、一枚でも羽織りとしても使える
- コットンT「藍」 — S〜XLの4サイズ。Mは着丈70cm・身幅52cm
40代・50代のレイヤード|気になるところから重ね方を決める
40代・50代の重ね着は、流行の組み合わせを追うより、「どこを覆いたいか」「どこを見せたいか」から逆算すると選びやすくなります。重ねる服が増えるほど着ぶくれしやすくなるので、見える部分で3枚まで(目安)に抑え、色は藍や紺などの深い色に白・生成り・グレーを合わせた2〜3色にまとめると落ち着きます。
- 二の腕が気になる:肩を少し覆う袖のあるベストや、薄手のシャツを外側に重ねます。フレンチベスト(ラウンドネック)は袖丈約13cmで、肩をわずかに包む程度の袖が付いています。
- お腹・腰まわりが気になる:着丈70cm台半ば〜80cm台のチュニック丈やロング丈で覆い、ボトムスは細めにします。セミロングプルオーバーは着丈約75cmで、腰まわりをふんわり覆う丈感です。さらに長く覆いたいなら、Aラインロングブラウス(着丈約81cm)や、白い絞り柄が縞状に入ったAラインロングブラウス(着丈約87cm)のようなロング丈もあります。
- 胸元の開きが気になる:Vネックや前開きの服の下に、首元の詰まったタンクトップやキャミソールを1枚重ねて、開きの深さを調整します。
- 首まわりが詰まって見える:首元に高さのある服は1枚だけにし、上に重ねる服は丸首かVネックにします。タートルネックの上にVネックのロングベストを重ねると、首元に抜けができ、縦の線も長くなります。
- ひざや脚の見え方が気になる:ワンピースの下にパンツを重ね、裾から少しだけ見せます。
最後のワンピース × パンツは、ひざ下の見え方を調整できる組み合わせです。切換えワンピース-藍-の商品説明にも、約88cmの着丈がほどよく体を覆い、レギンスやパンツを合わせた重ね着ができると書かれています。ワンピースの重ね着と体型カバーについては50代の秋冬ワンピース、切り替え位置による見え方の違いは切り替えワンピースとはで詳しく扱っています。
若作りに見せないための「引き算」
重ね着は要素が増えるぶん、装飾の多い服どうしを重ねると一気に甘くなります。フリルやレース、ティアードの服を使うなら1着だけにして、もう1着は無地で直線的な形を選びます。靴やバッグも色数を増やさず、服のどれかの色とそろえるとまとまります。
まとめ|重ね着は「どこに差をつけるか」を1つ決めることから
レイヤードとは、服を重ねて着る「重ね着」の着こなしのことです。おしゃれに見せるポイントは、丈・色・素材・厚み・首元のうち1〜2か所に差をつけること。丈の差は着丈を引き算すれば買う前に分かり、着ぶくれは「内側は薄く、外側は厚く」「どこか1か所は細く・短く」で防げます。秋冬は肌側・中間・外側の役割を分け、コートを脱いでも成立する組み合わせにしておくと、寒暖差にも対応できます。
手持ちの服で試すなら、まずは今あるシャツやTシャツにベストを1枚重ね、丈の差を確かめるところから始めてみてください。季節ごとのコーディネート例は藍染コーディネート実例集でも紹介しています。
→ 藍染のトップスを見る / メンズアイテムを見る
よくある質問
レイヤードとはどういう意味ですか?
服を重ねて着る「重ね着」の着こなしのことです。英語の layered(層になった・重ねた)から来たファッション用語で、重ねた服どうしの丈・色・素材の違いを見せて、着こなしに奥行きを出す着方を指すことが多い言葉です。
レイヤードと重ね着に違いはありますか?
意味はほぼ同じです。「重ね着」は寒さ対策で下に1枚足すことまで含む広い言葉で、「レイヤード」は重ね方そのものを見せるおしゃれとして使われることが多い言葉です。防寒のために枚数や厚みを増やすことは「厚着」と呼び分けられます。
重ね着は英語で何と言いますか?
重ね着することは layering、重ね着した装いは layered look と表現します。layered は layer(層・重ねる)から来た「層になった」という意味の言葉で、日本語の「レイヤード」はここから来ています。
フェイクレイヤード(重ね着風の服)とは何ですか?
1着で重ね着しているように見せる服のことです。襟や裾、袖口に別布を縫い付けたトップスなどがあり、1枚で済むので着ぶくれしにくく、脱ぎ着も楽です。本体とのぞかせる部分の色や質感に差があるほうが、重ね着らしく見えます。
重ね着のインナーは何を選べばいいですか?
薄手で、体に沿うジャストサイズのものが基本です。首元の形を外側の服と変え(丸首の上にVネックなど)、色は白・生成り・グレーなど外側と明暗の差がつくものを選ぶと境目がきれいに見えます。秋冬は肌に近い内側ほど薄手にし、保温は中間のニットやベストで補います。
重ね着する服のサイズはどう選べばいいですか?
内側はジャストサイズ、外側は身幅が内側と同じか広いものを選ぶと、内側の生地がもたつきにくくなります。丈は、商品ページの着丈を引き算すると、重ねたときに内側がどのくらいのぞくかを事前に見積もれます。差が10cm未満なら内側が少しのぞく程度、10〜20cmで裾に段ができ、20cm以上なら上下で二つのシルエットが見えるのが目安です。
重ね着で着ぶくれしないコツは?
内側ほど薄く、外側ほど厚くすることと、どこか1か所を細く・短くすることの2つです。ボトムスを細身にする、手首や足首を見せる、前開きの服やロング丈のベストで縦の線をつくるといった方法で、同じ枚数でもすっきり見えます。






























